心身の健康は、
長年取り組んできた分野

家庭環境が厳しかったので、小さい頃から、心ってなんだろう？と考える子どもでした。思春期になってからも、この扱いづらい感情って何なんだろう？と、思いをノートに書き綴っていました。英語を勉強するために大学に入ったものの、ある出来事をきっかけに、心の健康を勉強する道に進みました。

卒業後は、心と体どちらからもアプローチできるようになりたいと、当時日本に入ってきたばかりのリフレクソロジーの学校に進学しました。そんな折、ゼミの中でたったひとり就職をしなかった私に、「ミカサーン、アナタ、ムショク。ダイジョブー？」とヒックス教授から電話がかかってきました。そして教授の紹介で、イギリス王室御用達の自然療法の教育プログラムを手伝うことになりました。フラワーレメディ、アロマセラピー、ハーブ、ホメオパシーなど様々な代替療法、ホリスティック医学を学びました。
結婚後、生まれた長女が重度のアトピーになり、治してあげたい一心でたくさんの治療法を試しました。そして、水、食べ物、住環境にたどりつき、そこから農業、量子力学、暦、宇宙・・・と興味が深まっていきました。長女のアトピーが完治し、この技術や知識をたくさんの人に伝えて喜んでもらいたいという思いで、夫婦で整体サロンを立ち上げました。東京で１０年間、日本全国からたくさんのお客様にいらして頂きました。
東日本大震災後、熊本に転居してからが苦難の連続でした。縁もゆかりもない土地で整体サロンを立ち上げるもお客様の予約が入らず、私はスポーツクラブに勤務することになりました。離婚し、何もかもを失い、打ちひしがれているところに熊本地震がありました。人生のどん底でした。こんな人生もういやだ、自分を変えたい、と心から思いました。そして、友人の勧めでアメリカの教育プログラムに参加することになりました。私は学生の頃から、心理、教育、精神世界、予防医学、ビジネス、あらゆる分野で一流の先生方の講演を聞いてきましたし、本もたくさん読んできました。けれども、ずっと同じところでもがいていました。もうこれを最後のチャンスにしようと思いました。
そして私は、自分が正しいという思い込みを手放せないことで、どれだけ大きなものを失っていたのかようやく気づきました。衝撃でした。それから、心のトレーニングを続けていこうと決めました。スポーツトレーナーである私にとっては、イメージしやすいことでした。筋肉は１日ではつくられない。日々の努力でつくられていくもの。心の筋肉も同じだと思いました。